WHO・武漢調査

世界,日本,雑記

Vol.2-2.15 398   WHO・武漢調査
2021.2.15

WHOが武漢へ入り調査を開始したのが1月14日だった。

各国の専門家10人、1か月の期間だったが、2週間の隔離期間を経て、残り2週間。それも2週間の期間中、中国が感染の封じ込めに成功したことをアピールする展覧会も含まれている。

この実態からして、本気でコロナ起源を解明する気持ちがあるのか疑問である。受ける中国は端から解明に協力する姿勢など皆無である。

1年も経ってから現地調査などバカげた話である。何故1年も経過してからの調査しかできなかったのか。

新型コロナが発生した当初、WHO事務局長が中国寄りの発言を繰り返すなど、当初からWHOと中国の癒着が指摘されていたが、根本的に変わることなくその流れで今日まで来た。

最初に発生源とされる武漢への調査の必要性を訴えたのが、オーストラリアだった。その提案にあからさまに怒りを表し拒否反応を示した北京。直後に中国の豪州への嫌がらせが始まった。

食肉輸入を同日から停止、大麦も買わない。豪産ワインが不当に安く輸入されたとする反ダンピング関税措置、外国人記者がビザ更新を受けられずに国外退去、強圧的に逃げ出さざるを得ない状況を作る形で異例の「追放」。

徹底した豪州攻撃である。この一連のオーストラリアに対する嫌がらせを見ても、いかに新型コロナウイルス調査への警戒感が強いかが伺える。

普通の国なら解明に協力し一刻も早く終息に努力するのが常識的国家の在り方である。最初から拒否反応を示し、その抵抗はWHOを躊躇させ、挙句の果て1年も先送り、予定をさらに延期、実際の調査期間も2週間である。

これで詳細な調査が行われようとは誰も思わない。それを放置した世界。以前とは確実に変わった異質・中国の台頭を印象付けた。

【2月9日】
中国・武漢で新型コロナウイルスの起源を調査していた世界保健機関と中国の合同調査団は9日、会見を開いた。

その内容である。

①ウイルスを人へと感染させた宿主動物はいまだ特定できていない
②同ウイルスが武漢市内の研究所から流出したという説について、「その可能性は極めて低い」
③専門家らの間では、新型ウイルスはコウモリ由来で、別の哺乳類を介して人に感染したと考えられている
④中国班の梁万年代表は、動物から人が感染した可能性は高いものの、これまでのところ「保有宿主は特定されていない」と明かした。
⑤また梁氏は「2019年12月より前に、新型コロナウイルスが市民に感染したことを示すものはない」。したがって、以前から市内にウイルスが広がっていたと結論付けるには「証拠不十分」だと述べた。
⑥同氏は、調査結果から新型ウイルスが「コールドチェーン(低温物流)の製品に付着して長い距離を移動した可能性」があると報告。
⑦WHO班の代表は「同ウイルスの人への感染を説明する上で、研究所での事故という仮説の可能性は極めて低い」と語り、「よって今後の研究に向けてわれわれが提案するのは、その仮説を掘り下げていくものではない」との考えを明らかにした。

などと2週間の結果報告をしたが、バカらしくて聞くに堪えない。「やった」というパフォーマンスでしかない。

最も疑われる、武漢ウイルス研究所にたった4時間近くの滞在で何がわかるというのだ、綿密な調査をというが、同研究所の石正麗副所長ら中国の専門家の話を聴いただけにすぎない。

ウイルスが武漢で最初に確認されてから既に1年が経過している。この調査自体が疑問視される中、かつ短い時間の中、何故、中国は感染の封じ込めに成功したことをアピールする展覧会を開く必要性があったのか、誰が考えても調査の妨害にしかみえない。

WHOは「これまでにないほど多くのデータを手にいれたと」と自己評価したが、中国起源説を否定する中国の思惑通りに進んだ。
予想された通りの調査結果である。

米紙、ウォールストリート・ジャーナルが、感染拡大初期の2019.12月に武漢市で確認された感染例174の生データについて、中国側が調査団への提供を拒否していた。と報じたが、このことがすべてを物語っている。

WHOと中国の癒着、中国の軍事力と金の力に結局屈したのが今回の調査団の全てだ。

異形の大国とはよく言ったものだ。真実は依然闇の中である。

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