SNSを凶器にする輩

オリンピック,スポーツ,日本,雑記

Vol.2-5.9-481     SNSを凶器にする輩
2021.5.9

池江璃花子氏に「代表の辞退」を求めるようなダイレクトメッセージが届いた。

SNSは優しさと凶器が共存する恐ろしい世界である。今回はまさに凶器となった。

若者にとってというより現代人にとって、この上なく便利なツールである。知り合い同士なら勝手放題やればいい、しかし、それを第三者にも同じようにできると考えるバカがいる。匿名はさらにハードルを下げ礼儀など端からない連中が、正義と勘違いして自分の思いとストレスをぶつける。

脅迫という反罪行為になることすら気付かない。

SNSもいろんな種類があってジイなどはラインとメールしか使えないが、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム等々、さらにその使い方には今回の事件?のような“ダイレクトメッセージ”なる使い方があると知った。

表現の自由はあっていいが、自由を枕詞にした場合、必ず、そこにはルールがある。一般社会には法律というものによって社会生活が成り立っている。匿名性が高いSNSは、自己規制できない輩には凶器となる。

SNSは画面上のやりとりである。相手の顔が見えない架空空間だけに、影響力を想像する脳力が必要になる。今回、その能力を欠いた不具者が近しい友達感覚でとんでもなく影響力の高い池江璃花子氏を選んだということだ。社会性未熟者か、でなければ確信犯である。

今回はたかがSNS上のやりとりと見過ごしていいような問題ではない。明らかな犯罪で「SNSを凶器にした脅迫」である。

白血病を発症し、池江選手が経験したこの2年は死との闘いであった。闘病生活からの復活は知る人ぞ知る過酷な2年だったのである。それを努力で克服し、奇跡的な復活は多くの国民を驚かせ、勇気と涙を誘った。

その池江選手に『辞退してほしい』『反対に声を上げてほしい』などとよく言えたものだ。相手の優しさや、立場を利用した脅迫に近い許し難い行為だ。

『・・・私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません。ただ今やるべきことを全うして、応援していただいている方たちの期待に応えたい一心で、日々の練習をしています。・・・。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです」との心境に胸がつまる。

池江選手は、「私に限らず、頑張っている選手をどんな状況になってもあたたかく見守ってほしいなと思います」と締めくくっていたが、抑えに抑えた言葉が胸にしむ。心中を察してもらえない情けなさと悔しさ、心の中では号泣していたのではないだろうか。

あまりにも可哀そうすぎる。“ 心無い汚い人間 ” よ、言いたいことがあれば正々堂々と名前を明かし、駅前でも国会前でもいい、堂々とメッセージを伝えたらどうだ。

こそこそと人の心に巣食う蛆虫のようなことをやるんじゃない。万が一池江選手が代弁してくれると信じていたとすれば「超破壊的バカ」である。

早期に「SNS犯罪防止法」を詳細に規定した法律を作らなければSNSは無法地帯と化す。
そういうと必ず「表現の自由を脅かしかねない恐れがある」という常套句を出すバカがいる。

バカも休み休みに言えといいたい。表現の自由は本名を使い正々堂々ルールに従ってやれば、やり方、やる場所は掃いて捨てるほどある。

池江選手よ!99.9%の国民はあなたの味方です。あなたから多くの勇気ももらった。これからも堂々と勇気をもって夢を実現してほしい。

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