左傾化する自民党

日本 雑記

Vol.2-7.4-537  左傾化する自民党
2021.7.4

西田昌司参議院議員、テレビでの国会質疑でしかお目にかかったことはないが、鋭い切り口と歯切れのいい言葉使いが印象にある。

その西田氏が月刊誌・正論に「左傾化する自民党を恥じる」として寄稿文があった。

たまたま今国会で議論になったLGBTを一つの題材として、自民党の左傾化に心配を抱くと共に、若い人を中心に、育った環境の変遷にともない、家族というもともとある保守層の考えが薄れてきていることへの危惧も語っている。

主題に「左傾化する自民党を恥じる」とあるが、そうなった自民党を自分の世代の指導力不足に原因ありとして、自戒を込め “ 恥じる ” としたのではないかとも思える。

かなり話題になったLGBTだが、自民党自身も「マイノリティ」の人権を守ることの重要性は左翼同様、同じスタンスで向き合っているとする。その証拠に自民党としてLGBT法案の原案を作成している。

問題はその「自民党案」に変更と加筆を要求したことによる混乱である。
①「差別は許されないものであるとの認識の下」・・・を追加
②「性同一性」から「性自認」・・・に変更
という野党の要求に対して自民党は慎重な姿勢を示した。

野党は寛容な社会を実現するという目的は同じで、法律的な効果も同じだからいいじゃないかという。目的が同じ、効果も同じであれば、変える必要がないではないか。というのが自民党の言い分。

ただ、野党が要求した文言には問題アリとみる。
①「差別はゆるされない」だが、例として
・見かけは男性だが女性トイレに入ってきた。差別が許されないとすれば女性は拒否できないことになる。
②「性自認」とは、本人の心情的問題で、「今日はそうでも、明日は違う」こともあり得る。という不安定な心情を内包している。
ということで自民は反対をした。

西田氏はそもそも対立するつもりはない。そこで、緊急性があるわけでなく十分議論をしましょうとして結論を先送りにした。

一度決まった法律、変更には多大な労力と時間を要する。憲法改正が75年経て未だ改正できない事実をみても明らかである。

西田氏の危惧は、「差別を許さない」と法律で雁字搦めにすることはあらゆるものに波及し、窮屈な世の中になる。言葉狩りがいい例だと示す。

欧米のLGBT先進国では法的な措置がされ、やればやるほど対立感情がうまれ、分断が進んでいるという。

自民党若手議員も核家族や地域と離れた生活で育ったことで、地域性が薄れている。結果的に地域や故郷などの中での人との結びつきが希薄となり、マスコミがつくる世論に影響されやすくなっているという。

これは自民党の問題でもあり、日本の国としての根本的問題であると指摘した。

家族がバラバラになり、個人単位になることは左翼が狙っている社会である。保守層が大事にしてきた家族という単位。その価値観が抜け落ちると、世論に振り回されてしまう。国会議員も地域社会との結びつきが薄い議員は世論に泳ぐ傾向があるというのだ。

現実問題として、家族が崩壊し仕事が都会に集中、夫婦が別々に住んで働く。家族を守るための経済が、逆に経済が優先される中で出てきたのが夫婦別姓問題に結びついたと書かれている。

そう言うことに違和感を抱かない議員が結構いるようだ。ようするに目の前の利便性だけが全てになっている。

西田氏は
家族で一番大切なことは、自己中心的になっては生きられないはずです。みんなが支え合い、みんなが我慢し合い、みんなが許しあう。その延長線上に社会があり、国がある。土台となっている家族を壊してしまうと、社会も国家も簡単に壊れてしまう。そういう運動が密かに、堂々と行われている。」という。

彼らは「自分たちが絶対に正しい、反対者する人はおかしい」から一歩も動かない。左翼勢力の一番の目的は家族を解体して、個人個人をバラバラに存在させること。と警戒を強める。

ジイから見ても若干ナイーブさがみえる稲田朋美氏。プライドが高いだけに自民党も苦労だ。西田氏の心配は稲田氏だけではない。ポリコレに引っ張られる多くの若手自民党議員だ。

地方での苦労を知らずに国会議員になった若者。彼らが次世代の自民党を支えるとなると、将来はかなり厳しい。

今、次世代を担う大臣として活躍中の、河野太郎氏、小泉進次郎氏、ともに自民党の要職を務めた父を持つ。しかし、共通項にグローバルな考え方と共に国家観の希薄さも漂う。

ここまで、人材不足にした責任は自民党自体にありだが、安倍総理が目をかけた稲田氏がこの有様、責任は安倍氏にある。再登板し、保守政治の神髄を命を賭け後継に伝える責任がある。

3度目の正直である。途中降板はあり得ない。命に優る使命の完遂にある。