100m.16.86秒の世界記録
Vol.2-7.30-563 100m.16.86秒の世界記録
2021.7.30
短距離100mに世界記録が出ました!!
人類初!100m/16.86秒は御年90歳の男性である。
このニュースを見て初めて知った。「世界マスターズ陸上競技協会」というのがあって、協会が主催する世界マスターズ陸上競技選手権大会が、35歳以上の陸上競技選手を対象として隔年開催されているそうである。
第1回大会は1975年8月11日にカナダのトロントで開催されたというから46年もの歴史があるということだ。
調べてみると日本にも日本マスターズ陸上競技連合があって中高年が頑張っているようだ。世の中にはいろんなものがあって、いろんなことがあって、みんな楽しんでいるんだなあと感心する。
ところで、その世界記録を出した田中さん90歳は、今年5月岩手県で行われた、男子90歳~94歳のクラスでの記録会に参加して世界新記録を樹立したという。
90歳では人類初の偉業だそうだ。
ワシもジジイだが90歳にはまだ少々時間があるが、65歳ごろから極端に体力が落ちた。孫とサッカーボールを蹴ってもすぐ息が切れる。最近はちょっと疲れると足の脛が痛いようなだるさを感じて難儀する。
朝起きても、1、2時間は身体が思うように動かない。昭和の自動車のように相当暖機運転を行わないとスムーズな動きにならない。
腰痛は普通、歩いていて突然足の一部に痛みを感じたり、急に横を向いたら首が痛くなったり、まさに、“ 綾小路きみまろの爆笑ネタ ” になりそうなものばかりだ。
困ったもんだと思いきや、つい1、2か月前から急にお腹と胃が風船のように膨らんできた。あれよあれよと言う間に73cmのウエストが80cm体重は2キロ増え53kg。
メタボ人間に相談でもしようなら、「バカ言ってんじゃないよ、ナニ~53キロ、俺の腹を見ろ、ウエスト113cm、体重95kg、タダでいいから半分持ってけーーー」と、怒鳴られそうだが、未だかつて53kgになったこともなければ、お腹が張ったこともなく、ましてや胃が出るなんて経験もない。
食事をすれば、少しで満腹感、“ お腹がすく ” と言う今まであった感覚がない。まあ老人性の胃の衰えかと思うが、過去に経験のない、腹に空気が入っているような症状が気になる。
この1月に胃カメラを飲んだばかりで胃がんはない。まあ心配ないかと腹筋運動をいつもより根気よくやってみた。しかし一向に改善しない。
一度医者に診てもらうか。と思ったが、この程度でなに???あんたねえ、体重53kg、お腹見て笑われはしまいかとウジウジしていたが、一念発起、勇気を出して行ってみた。
案の定、小柄で体重も53kgじゃ洋服の上から見れば、お腹が出ているように見えない。一見健康そうなジジイに見える。
不思議そうに医者は「今日はどうしました?」と当然聞く。「あのう・・・お腹が急に出てきまして、、」先生はジイのお腹周りを見ながら不思議そうに「そう?それで痛みは?」「食欲は?」「3食は食べられる?」「ご飯の量は?」と立て続けに聞いた。
何も異常なし。さらに、
「今日のお昼は何を食べました?」
「ラーメンを」
「全部食べられた?」
「はい」・・・
(どこに異常があるんだ、このバカとは言わないが、そんな目で)
う~んと、言いながら、医者として何とか患者を安心させなくてはならないと思ったのか、待合室にもう患者はいないのを看護婦と目配せで確認し、「ちょっと超音波をあててみましょう」といいながらジジイを横にして触診してから超音波を当てた。
数分後に写真が出来上がった、
「え~、これが胃、これが肝臓の・・・」と説明しながら、「水でもたまっているかと思いましたがそれもないですね」「大丈夫でしょう、少し様子をみましょう、今日は薬も必要ないですね」で終わった。
まあ、少々恥ずかしい思いはしたが、ほっとしたと言うのが正直な感想である。
しかし、安心したのか若干胃が楽になった気がした。病は気からと言うがまさにそれもある。気にし過ぎず、おおらかに生きるにこしたことはない。
90歳で世界記録を出した田中さんのアドバイスである。
「自分の力をためすのか、それとも人の交流を楽しむのかを見極めて。いずれにせよ高齢期を大いに楽しんでほしい」
おっしゃる通り、先は短い、ジタバタしても仕方ない。少々のことは気にせず楽しむのが何よりだ。何しろ先は短いのだから、、、そう何回も言わなくても、と一人漫才をしながら眠りについた。
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