人生相談・夢の呪縛

日本 雑記

Vol.2-10.12-637  人生相談・夢の呪縛
2021.10.12

ある雑誌の人生相談である。

<相談>
『卒業から15年経つのですが、いまだに大学時代に途中で辞めた卓球部のことを夢に見ます。状況はいつもだいたい一緒で、一度は辞めた部に戻ったものの、動機や先輩の視線を気にしつつ卓球台に向かう・・・・というところで終わり、決していい目覚めではありません』

『1年生は成長を実感、2年生は成長の鈍化、ついに義務感でやってる自分に気づき退部。今は卓球から足を洗い、ラケットを握りたいとも思わない。でもまだこんな夢を見るということは、どこかに未練があるということなのだと思います。いい加減この呪縛から解放されたいのですが、何かよい方法はないでしょうか』(40代男性)

<回答>
先生はごく一般的な回答として、①自然な欲求に素直に従う ②別の魅力ある活動を探して没頭する。
などの解答もあるとしながら、今回のケースには適切でない。とした。

「こんな夢を見続けるということは、卓球にいまだに未練があるということに違いない」と自分で分析している。「理性的な判断」と「無意識の欲求」との矛盾というストーリーを本人が作り上げているという。

先生は『もしかするとこれは、卓球とは関係ない話ではないか。卓球をやりたくて未練が残っているからそういう夢をみるのではなく、現在の自分が漠然と感じている不安が、自分のよく知っている経験世界の状況に置き換えられて表現されているのではないか。』というのだ。

したがって
『卓球を再開したとしても、その不安が解決しない限り、この夢はかたちを変えて続くでしょう。夢は、過去ではなくつねに現在を照らし出すからです。だからその解決も、きっと過去ではなく現在にあるのではないかと思います』と結論づけた。

実はジイも会社で働いていた頃の夢をごくたまに見ることがある。決していい夢ではない。自分の行動がどこか思うようにいかない。時間に間に合わない。計画通りにいかない。ノルマへのあせり、自信のなさからくる不安、ほとんどよからぬ夢がばかりだ。

ジイは、夢を見て、大きなうなり声を出したり、うなされるような声を出すようだ。どこか病気じゃないかと言われたことがあるが、本人は全く無意識だ。しかし、遠い昔のことをいまだに見るということに疑問を持っていた。

この先生の回答は、初めてわが夢の原因もそこにあるのではと気がついたのである。