IoT家電の急拡大
Vol.2-12.7-693 IoT家電の急拡大
2021.12.7
IoTは、Internet of Thingsの略で、「様々な物がイン ターネットにつながること」「インターネットにつながる様々な物」を指している。
産経新聞の記事によれば、
国内電機メーカーが、家電をインターネットにつなげて付加価値を高める「IoT家電」の販売を強化している。
新型コロナウイルス感染拡大により在宅時間が増え、調理家電や空調機器などが人気だという。
しかし、凄まじい勢いで便利になる。企業の開発担当者開発意欲には感心する。
例えば、冷蔵庫を見れば、レシピが表示され、今夜は何にしようか考えなくても冷蔵庫が教えてくれる。驚くことなかれ、冷蔵庫の残り物を使ったレシピも提案してくれるという。料理人が一人冷蔵庫に住んでいるようなものだ。
レシピは1000種類を超えるというではないか。何という便利な世の中になったことか。ジイの時代冷蔵庫はなかった。季節、季節の野菜にありつくしかなかった。サツマイモを食べつくせば、イモの茎を炒めて美味しいと食べたハイエナ生活とは雲泥の差だ。
3時のおやつは冷えたご飯に冷えたみそ汁をかけて食べた。冬は積もった雪の上辺をはいて中のきれいな雪に砂糖をかけて天然かき氷ではないが雪氷だ。山に行ってアケビ、野には野イチゴ、畑のソラマメをもぎ取って青いまま食べたものだ。野人生活が懐かしい。
それはさて置き、
シャープは・・・IoT家電に参入してすでに600機種を販売
パナソニック・・・令和6年までにIoT家電6割を目指す
ダイキン工業・・・業務用空調機器にIoT機能付加を検討
三菱地所・・・複数メーカーのIoT家電を一括操作できるアプリを開発
業界を問わずIoTを活かそう頭を捻って、何とか自社製品販売に繋げようというチャレンジ精神が人類の便利を進化させている。
企業がユーザーの『囲い込み』に走っているうちはすぐに限界がくるという。世界ではIoT家電などネットに接続する家庭用機器の普及が進んでいる。
総務省の令和2年版「情報通信白書」の推計によると、その数は2022年には世界で87億台に達すると見込む。15年の実績と比較すると約4倍となり、世界で急速に普及が進むことが予想されている。
テレビやスピーカー搭載の家電で知らせる「音声プッシュ通知」を開始。来春には宅配便の配送予定を知らせる機能も追加される。
テレビを見ていると字幕または音声で「しばらくすると宅配が届きます、外出をお控えください」などと音声が流れる。なんてことになるのか。スマホも同じくだ。
すでにスマホで遠隔操作できるエアコン、愛犬見守りカメラもある。各社は、成熟した家電市場で、IoTに対応することで、新たな需要を掘り起こしたい考えだ。
企業の垣根を越えた連携が進めば、室内の家電をスマートフォンアプリですべて操作できるできる生活が実現されるのもそう遠い将来ではない。
しかし、一旦電気が止まり、あるいは機器の故障があった場合のパニックに人間は対処できるのか心配になる。
ある若い女性は、スマホがなければ1日生活できないという。スマホをポケットやバッグではなく、スマホを片手に胸に抱きかかえて歩く女性、片時も離せない姿にちょっと心配?というより悲しさを感じる。
すべて他人(機器)まかせ、与えられた世界に生きる現代。小野田 寛郎さんのようにジャングルで30年を生き延びる何んてことは遠い別姓界の話になった。そこまで厳しくなくても火を起し、鍋一つあれば米が炊ける程度のことはできなくてはならないと思うが。
災害時は否応なく厳しい現実に直面する。教育として、学生時代には強制的に1週間程度のサバイバル生活体験を中学、高校で実体験させる授業があってもいいように思う。たしか倉本聡氏の「富良野塾」ではやっていたような気がする。
世の中、多様性、多様性といいながら、テレビのコマーシャルは何でもかんでも素人まがいのダンスの振り付ける同一性。むかし、むかしで恐縮だが、大原麗子のサントリーレッドや、JRの山下達郎のクリスマスイブに合わせたコマーシャルなどのようなワクワク、ちょっと胸キュンなどができないものかと思う。
すべてが、安直なのだ。自分でじっくり考えることをしなくなった。「ジジイ!お前はどうなんだ」と言われれば、まあ反論もできないが、何となくそんな気がする。
徹底的に考えて開発する人とそれを使うだけの人。しかし、コロナは自宅にいてすべて不自由なく過ごせる世界をさらに加速した。これからの社会を生き抜くには何事にもアクティヴに行動するより、スマホ機能を自由自在に使いこなせることが必須条件になるかもしれない。
我、ジジイはそんな姿を横目に静かに消えるしかない。
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