「キムチ紛争」から見る中国と韓国
Vol.3.01.20-737 「キムチ紛争」から見る中国と韓国
2022.01.20
“ キムチ ”・・・ 言わずと知れた韓国を代弁するような料理である。
中国が原産、なんて言うものならたちまち紛争になる。韓国は「キムチの国」であり、韓国人自身も「キムチ宗主国」と称している。
月刊誌Hanada2月号に評論家・室谷克実氏の中韓「キムチ紛争」が面白かった。その中身をつまんでみる。
韓国人は驚くほどキムチを大量に食べる。
2019年のキムチ国内消費量が189万7千トン。一人当たり一日100gを食べる。重さ換算でコメ10に対して6の割合いでキムチを食べている勘定になる。
韓国の漬物の9割以上がキムチ、ほとんど漬物はキムチといっていい。キムチ キムチ キムチ朝から晩までキムチ、種類は200種類以上ある。材料は白菜、大根、キュウリ、カブ、ネギ。
そのキムチだが、宗主国と称する韓国がここ20年近く中国産に押されているという話だ。
韓国の飲食店では、キムチはサービス品。何を注文してもキムチが一緒に出てくる。何回お変わりしても無料。どんな店でも無料キムチは当たり前。日本のお茶のような感覚であろうか。
さすが、キムチ宗主国。
何故、中国が?ということだが、2001年から中国産キムチが入ってきた。当初「韓国産の半分の価格と言われた。飲食店の経営者とすれば、無料で提供しているキムチだ、品質よりも安ければ安い方がいいとし、中国産はピタリと合った。
ところが、2005年に問題が起きた。
韓国・野党議員が中国産キムチを調査したところ、基準を上回る “ 鉛 ” が検出された。
その時、韓国食薬庁は「試料の選択と比較に問題あり」として問題にもしなかった。ところが1ヶ月後にその食薬庁が「中国産キムチから寄生虫卵が検出された」と発表したのだ。
たちまち中国産にブレーキがかかった。これには中国が黙っていなかった。
その1か月後に今度は中国が「韓国産キムチとコチュジャンなどから寄生虫の卵が検出された」と発表。
ここで今度は韓国が反論、いよいよキムチ戦争勃発か?と思いきや、早々に「融通性?をもって解決しよう」と中国が先に折れてきた。融通性???日本では理解できない “ 中・韓 ” だけが理解できる “ あうん ” の呼吸である。
面白いことに、その翌々日に、韓国食薬庁が
「韓国502社のキムチメーカーを調べた結果、16社のキムチから寄生虫の卵が発見された」と発表。
※ その時の朝鮮日報の記事がすごい。
『豚の糞を使った堆肥を充分発酵させずに使った可能性がある』
『犬や猫の排泄物が付着した白菜を充分洗わなかった可能性がある』
ところが、記事は下記のように続いたのである。
『寄生虫は完全に成熟していないため、これを食べても体の中で幼虫になることはなく排泄されるため、体には害がない』
『犬や猫の回虫卵は人にはほとんど感染することがなく、駆虫剤を飲めば問題ない』と説明しているのである。
それにしても、信じられないような衛生環境。日本への輸出メーカーも入っているというから驚く。
そして2021年3月にまたまた事件が発生。
中国でのキムチ漬け作業の映像が流出。
『裸の男性が白菜を塩漬けにするプールに入り、白菜を混ぜ返している。やがて、パワーショベルのような工作機が大きくかき混ぜる。その工作機が薄汚く錆びついている。
そして、引き揚げられ天日乾燥に回される白菜。作業員は泥靴を履いたまま白菜の上を歩き回る。高く積み上げられた唐辛子の山ではネズミが遊んでいる』
もちろん中国産のキムチの小売りはガタ減り。
今度は7月に韓国・ソウルの豚足屋の映像が流出。
『男性がタライに足を浸したまま、タライの中の大根をタワシで磨いている。カクテギづくりの下作業だ。男性は、大根を磨いたタワシで自分のカカトをこする。そして再びタライに足を浸して大根を磨く・・・』
室谷克実氏はこの韓国キムチの実態を見て「韓国人は本心から『キムチは民族の誇り』と思い、『キムチ宗主国の自尊心』を抱いているのだろうか。と疑問を呈している。
このキムチ紛争を見てもわかろうというものだ。福島の放射能汚染などもうとっくに基準値以下に下がっている。にもかかわらず今も中国・韓国は輸入を受け入れていない。さらに、来年海洋放流予定の福島処理水にもイチャモンをつけている。
中国、韓国が海に放出している処理水より基準を下回り、IAEAのお墨付きであるにもかかわらずだ。
中韓の「キムチ紛争」をみると、衛生感覚をはじめ、ある意味途上国、国柄として理解するより仕方ない。日本としては不当な言いがかりは放っておきたいところだが、やはりしっかり反論すべきなのだろう。
う~ん、日本とは似て否なる近くて遠い国である。
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