D・トランプ大統領

世界,雑記

Vol.1-4.17-94  D・トランプ大統領
2020.04.17

言わずと知れたドナルド・ジョン・トランプ氏は、第45代目のアメリカ合衆国大統領だ。

当初、大統領候補に名乗りを上げた時は、売名目的のお遊び程度に思っていた。
何しろすべての論評はボロクソ、前評判は最悪、評価Oからのスタートだ。
予備選出だしは大したことなかった。

当時、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のプロジェクトが同じく上位100紙を対象に行った調査では、クリントン支持33紙、ジョンソン支持3紙、トランプ支持は0紙である。ジョンソン支持を打ち出した3紙は共和党寄りの論調の新聞である。

*各紙論調
<エコノミスト>は、
「トランプのアメリカ – なぜトランプ氏は危険なのか」という題の社説を掲載、トランプの政策の変遷や政党遍歴、ポピュリズムや外交政策を批判した。

<ニューズウィーク>は、
トランプについてアドルフ・ヒトラーと同じデマゴーグであり、自画自賛が激しく、傲慢で具体性もないのに詭弁を弄して民衆の支持を集める人物であるとする記事を掲載した。

<ハフィントン・ポスト>は、
2015年にはトランプの選挙運動を「見せ物」に過ぎない。「トランプの発言は初めから醜かった」「トランプは女性蔑視主義者だ」「トランプは人種差別主義者」「トランプの好きにはさせない」「彼の発言は面白くない。不快で危険だ。」と非難した。

<共和党系保守紙ナショナル・レビュー>は、
ドナルド・トランプとテッド・クルーズの2人を共和党への脅威として辛辣に批判し続けており、2016年には「反トランプ」特集を組んだ。

<タブロイド紙デイリーニューズの黒人記者>は、
トランプが2度離婚していること、牧師に罪を告解した経験がないこと、人種差別的とされる発言が多いことなどを挙げ、キリスト教徒のふりをしている紛い物であると批判した。

<ニューヨーク・タイムズ>は
民主党のヒラリー・クリントンを「近代史上、最も能力の高い大統領候補」と称賛する一方で、共和党トランプを「経験もなければ、安全保障や世界規模の貿易について学習することへの興味もない」と評した。

<ウォール・ストリート・ジャーナル>は
社説で、トランプ支持を見直さなければ得体の知れないものに真っ逆さまに飛び込むことになると訴えかけ、民主党が党内の社会主義者(バーニー・サンダース)を「甘やかさなかったように」、共和党支持者も反トランプ票を1人の対抗馬に集めることが望まれるとした。

<ワシントン・ポスト>は
社説でトランプの大統領就任阻止を訴えた。トランプが1100万人に上る不法移民を強制送還すると発言した点に触れて、「スターリン政権かポル・ポト政権以来のスケールの強制措置」であると批判、「良心ある共和党指導者がトランプ氏を支援できないと表明し、指名阻止のためにできることをする時だ」と訴えた。さらに、トランプについて「偏見に満ち、無知で、嘘つきで、自己中心的で、執念深く、狭量で、女性蔑視で、財政面で無頓着。民主主義を軽蔑し、米国の敵に心を奪われている」と強く批判した上で、「根気があり、困難にめげず、決然とし、しかも賢明」なクリントンへの支持を表明した。

<キリスト教有力紙クリスチャン・ポスト>は、
トランプを「ミソジニスト(女性差別主義者)であり、なおかつ遊び人である」として、「女性と少数派を貶めている」と批判、トランプを落選させるよう有権者に呼びかけた。

<フォーリン・ポリシー><フィナンシャル・タイムズ><ガーディアン><ボストン・グローブ><USAトゥデイ><アトランティック><ダラス・モーニングニューズ><アリゾナ・リパブリック>

軒並みトランプ批判である。過去これほどボロクソに言われた大統領候補はいない。
そこが不思議だ。
エリート層が100%批判する大領領が誕生したのだ。選挙制度にもあるが、これがアメリカだと理解する以外にない。

当選当初から波乱含みだったが、決して自分の主張を曲げなかった。
アメリカファーストそのままに。
①早々にアメリカに益なしとしTTP離脱。
②国際的な取り組みの「パリ協定」からの離脱。
③日本・韓国の駐留経費の大幅引き上げ交渉。
④日本・中国の貿易不均衡による関税他の引き上げ示唆。
⑤ロシアの条約違反を理由に中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱。
⑥中国の貿易不均衡を理由に関税の大幅引き上げ。
⑦中国ファーウェイをスパイ行為を働いたとしてスマホ市場から締め出した。
⑧中国ウイグル・チベット弾圧非難決議を議会で決議。
⑨もめにもめているエルサレムをイスラエルの首都と承認。

そして今回の新型コロナウイルス発言だ。
*新型コロナウイルスが発生した段階で、WHOが医療専門家を中国に派遣し、現地で何が起きているかを客観的に調査する一方、中国の透明性の欠如を非難していれば、感染は発生地に封じ込められ、死者も少なくて済んだ。
*中国武漢ウイルスと命名。
*中国の初期隠ぺいが拡散した原因として賠償金を請求意思発言。
*WHOは中国寄りとして拠出金5億ドルの取りやめ。
*昨年12月の段階で「人から人」への感染が疑われていたにもかかわらず、WHOは1月中旬に中国政府の意を体して人・人感染の恐れを否定したと指摘。
*WHOが緊急事態宣言を出すのが遅れたせいで貴重な時間が失われた。
*WHOに求められるのは、正確かつ時宜を得て効果的な、真の保健衛生情報を世界に提供するという本来の機能を果たすことだ。

と世界が思っていることを代弁した。
中国の顔色を伺って何も言えない各国を尻目に躊躇なくいえるのもトランプ大統領たる所以だ。
過去のアメリカの大統領と比してもこれほど自分の心に赴くままと言えるほど正直な物言いは群を抜く。

予備選当初、ほぼ100%のメディアが批判した大統領だ、失うものはないという心象か、あるいはビジネスマンとして自分の持ち味をこれしかないと、交渉のすべてを政治に置き換えているのかもしれない。
北朝鮮との交渉が示しているように押すだけではない。
確かに強く出たかと思えば、相手の次第で機を見て引くという駆け引きは見受けられる

所詮、政治もビジネスも相手は人間だ。今まで経験したことのないビジネス流政治に敏腕ビジネスマンの登場。当時批判し懐疑的に見ていたエリート層も今日に至っては「わかりやすい!!ようガンバっとる!!」と内心思いつつも、最強の反撃ウイルスの密造しているに違いない。

いよいよこの秋の大統領選、挑戦者がちょっと弱そうな気がするが楽しみである。

それにしても気持ちいいほど、まあなんといいましょうか、桁外れの成り上がり者には違いない。

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Posted by 秀木石