若者に引き継がれた安倍晋三のDNA

日本,雑記

Vol.3-9.28-988  若者に引き継がれた安倍晋三のDNA

2022.09.28

一週間前の天気予報を覆す晴天に恵まれた東京。

九段公園に置かれた献花台には、早朝から長い行列ができた。やむを得ず30分早く9:30に献花がスタートした。午後には5kmに及び献花待ちは2時間以上になった。本来16時終了予定が午後7時まで続いたという。

この国葬を語る時、NHKも民放も、必ず  “ 国論を2分した国葬 ” という枕詞を入れる。

その2分したとは到底思えない献花の行列、中には涙を流しながら献花をする方も見られた。驚くのは10代、20代の献花者が多いことだ。彼らのインタビューも驚くほど確かなものだった。

驚きは “ デジタル献花 ” だ。33万人以上の献花があった。
デジタル献花プロジェクトは、8月下旬に20代と30代の有志が中心となって立ち上げたというWebサイトだ。

実行委はその一部のメッセージを昭恵夫人のもとに届けたようだ。

一部を紹介しよう

◆日本のために働き日本をまもってくださりありがとうございました。本来は生前にお伝えするべきでした。今はやすらかにお眠りください。(長谷川晶平36歳)

◆こんなに早く亡くなられたことは本当に無念で悔しくて悲しいです。どうか天国でゆっくりしてください。今まで本当にありがとうございました。(やつめ34歳)

◆子供の頃から応援しておりました。ずっとこれからも大好きです。見守っていてください。ご冥福をお祈りいたします。またね、安倍さん。(K31歳)

◆ありがとうございました。安倍さんが導いてくださった日本の未来を守っていきたいと思います。とても淋しく思います。貴方のような政治家はいません。(りか29歳)

◆安倍さん今までお疲れさまでした。ありがとうございました。日本のためにつくしてくれたことを忘れません。(サエ26歳)

こんな弔辞が33万も続くのである。国論が2分?とは思えない。野党やマスコミが全力を結集して煽った結果の2分ではないのか。関口宏氏ではないがそれこそ「大きな力?が動いた」のではないのか。

友人代表弔辞・菅 義偉元総理の弔辞は感動を呼んだ。

『7月の8日でした。信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめてほしい。あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気を共にしたい。

ここ、武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。20代、30代の人たちが、少なくないようです。明日を担う著者たちが大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。総理、あなたは今日よりも、明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという、強い信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた。

いま、あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上に嬉しいことはありません。

信念と迫力に満ちたあの時のあなたの言葉は、その後の私自身の政治活動の糧となりました。そのまっすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、私は直感いたしました。この人こそはいつか総理になる人、ならねばならない人なのだと、確信をしたのであります。私が生涯誇りとするのは、この確信において、一度として揺らがなかったことであります。

国難を突破し、強い日本を創る。そして、真の平和国家日本を希求し、日本をあらゆる分野で世界に貢献できる国にする。そんな覚悟と決断の毎日が続く中にあっても、総理、あなたは常に笑顔を絶やさなかった。いつもまわりの人たちに心を配り、優しさを降り注いだ。

総理大臣官邸で共に過ごし、あらゆる苦楽を共にした7年8カ月。私は本当に幸せでした。

・・・・・いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。総理、いまこの歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。  

” かたりあひて 尽しし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ “

深い哀しみと、寂しさを覚えます。総理、本当に、ありがとうございました。
どうか安らかに、お休みください。前総理大臣・菅 義偉』

まるで、少年のような純粋すぎるほど純な弔辞だった。拍手が起こったのはこの場では異例である。

<ニュースは・・・安倍元総理の国葬が行われる中、国会前では大規模な反対デモが行われています。なぜ世論はここまで割れているのでしょうか?>の疑問を呈すが、マスコミが一番良く知っているのではないか。

“ ひろゆき ” こと西村博之氏は、「同意しない人も多いと思いますが、、」と前置きしつつ、「例え反社の人でも葬式ぐらいは静かに送ってあげる礼節を持つべきだと、おいらは考えます。昔から日本人は村八分であっても葬式の手伝いはしてました」とコメントした。

国葬義に大声を張り上げて “ 国葬反対を ” 叫ぶ人、かたや献花台に静かに花を手向ける人。ヒロユキ氏ではないが、この国葬儀の日にシュプレヒコール。もはや日本人の血とは異質のものと思える。

とりあえず無事国葬は終わった。しかし、この国難において大きな羅針盤をなくした日本。安倍元総理が残したDNAが若き人々の心の中に生き続ける限り、日本は新しい未来を切り開いてくれるだろうと信じる。

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Posted by 秀木石