“ GX & CP ” の未来

日本,雑記

Vol.3-12.25-1076  “ GX & CP ” の未来

2022.12.25

世の中は横文字だらけ、ジジイの頭の中は混乱して整理がつかない。

EVやHVがやっとなじんだと思ったら、GXにCP。一瞬コマーシャルペーパーかと思いきや、まったく違った。

GX ⇒ グリーントランスインフォメーション = 持続可能な社会を実現するために、企業が使用するエネルギーを再生可能エネルギーなどのグリーンエネルギーに切り替える転換のこと

CP ⇒ カーボンプライシング = 気候変動問題の主因である炭素に価格を付ける仕組みのこと
これにより、炭素を排出する企業などに排出量見合いの金銭的負担を求めることが可能になる。 CPの具体的な制度は、「明示的CP」と「暗示的CP」に分類され、このうち明示的CPは排出される炭素量に直接的に値付けする点が特徴。

一度聞いても完全に理解することは難しい、何とか理解できるが、、、

目的は、CO2の排出量を何とか少なくするということだ、その意味で原発が過渡的であれ利用しようという動きがあるのは良いことではないか。

何かという原発事故の影響で “ 危ない ” が先行してしまうが、世界のどこよりも安全基準は厳しい中で運用されているのが日本である。東日本大震災は震災による災害であり、日常管理業務に不備があったわけではない。原子炉の危険性を考えれば完璧を求めるのはやむを得ないことだが、技術は日進月歩で進んでいる。安全性を重視した新たな原子炉の開発もある。一度起した災害事故から学んだことも多い。反射的に “ 原発はダメ ” というのはあまりにも感情論的である。

政府が「GX実行会議」で原発利用も盛り込んだ基本方針をまとめたのである。脱炭素化を進める上で、過渡的であっても今ある原発を安全に活用することは有益であるはずだ。

ドイツを始め、ヨーロッパなど多くの国では原発活用に大きく舵を切った国も多い。それに倣えとは言わないが、あくまでも安全重視で、安全に安全を重ねた上での運用をするならば利用者の電気料金を抑え、やみくもに自然エネルギーに突入し、景観破壊、無理な開発で災害のリスクを負ったり、有害な廃棄物を大量に出すことを考えればよほどいい。

今回政府のGX実行会議が22日に取りまとめた基本方針では企業のCO2の排出に負担を求める「カーボンプライシング」の導入も決定した。

化石燃料中心の社会や経済の構造を、クリーンエネルギー中心へと転換させる取り組みだ。

例えば
◆ GXで車がガソリン車から電気自動車に置き換わった場合の影響は
① 全国にあるガソリンスタンドはのビジネスは成り立たない
② EVの部品数は3万点から2万点に減る
③ 従って、サプライチェーンの再編も起る
④ 排気量に応じた課税方式から、走行距離に応じた課税への見直しが必要

このような変革がすべての産業で起る。その人材も必要になる。費用も莫大にかかる。エネルギーの高騰は企業の体力を奪うばかりだ。

様々な意見があることは重々承知だが、2030年度に温室効果ガスを46%削減する目標も掲げていることを考えれば、CO2の排出削減は待ったなしの状況である。

原発は未曽有の地震による災害を蒙っての事故だ。被害の大きさを考えれば仕方ない部分もあるが、しかし、他の原発まですべて止めてしまう過剰対応は冷静さを欠いたとも言える。

多くの教訓を得た中で見出した自然エヌルギーは未来の希望ではある。将来は自然エネルギーが無理なく代替エネルギーになればいい。しかし、原発嫌いで拙速に走り過ぎるのも現状を無視したものだ。国民の負担を押さえながら原発をベース電源として活用して、未来のあるべきエネルギーの姿を確実なものにしていく。

何かにとらわれることなく、幅広い視野でエネルギーを考えて行こうではないか。

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Posted by 秀木石