フェイクストーリー

日本,雑記

Vol.1-6.12-150 フェイクストーリー
2020.06.12

ジェイソン・モーガン麗澤大学准教授の「フェイクストーリー」にご用心とした論説があった。

想像通りジェイソン氏によると、フェイクストーリーのチャンピオンは中国だという。

「中国は王朝、天命が変わる度に、新しい王朝があらゆる問題を前の王朝のせいにすることが繰り返された。中国では歴史を書き替えは政治手段の一つにすぎない。」と書き換えることへの罪悪感はないようだ。
そう言えば、論語で有名な孔子先生も「国家のためにつく嘘はいい」と言ったようなことを思い出す。

今さらであるが、韓国も中国同様フェイクストーリーの王様ではないか。
ジェイソン氏も指摘した「反日種族主義」が示した通り、韓国での歴史教科書は捏造の宝庫である。北朝鮮にあってはすべてが捏造ではないかと思える。

自国に甘いと言われるかもしれないが、日本ほど事実に正直になろうとする国はないのではないか。
日本の場合、逆に事実であるにもかかわらずなかったとする説がたまに出るという不思議なことが起る。
日本人が愛してやまない「聖徳太子」にしても「厩戸王(うまやとおう)」ならいたが、聖徳太子はいなかったとする説を言い出す人がいる。

誰もがその名を知る、日本古代史最大級の偉人「聖徳太子」。
かつて旧1万円札の代名詞でもあり、その生涯における超人的エピソードは、1400年の時を経てなお今日に語り継がれている誇り高き人物である。

もちろん、「憲法十七条」や「冠位十二階」「遣隋使の派遣」など、教科書で習った覚えがある。
ところが近年、「聖徳太子が、実は存在しなかった」という、にわかに信じられない学説が唱えられ、従来の教科書表記にも影響を及ぼすほどになったことがある。

何故かこのようなマイナスイメージで日本史を変えようとする試みがたびたび起こる。
文科省管轄の教科書からまずは抹殺しようとするのだ。

2019年4月のことです。
全国紙の朝刊に「教科書から消える偉人」として衝撃的な記事が載った記憶をご存知の方も多いかと思う。

上杉謙信、吉田松陰、坂本龍馬など、いわば歴史のスターたちの名が、日本史の教科書から消えてしまうというのです。どうしてそんな話が出てきたのか。

これは、大学入試で歴史の細かい用語の暗記力を問われることが多いのが問題だとして、高校と大学の教員ら約400人で構成される「高大連携歴史教育研究会」が歴史用語を大幅に削る必要があると提言したためだが、これに文部科学省もこれに同調したというから驚きです。

< 消えるとされた偉人>
●第一章 戦国時代から消える偉人たち
上杉謙信/武田信玄/毛利元就/大内義隆/今川義元/武田勝頼/柴田勝家/織田信雄/長宗我部元親/島津義久/北条氏政・氏直/伊達政宗/李舜臣/毛利輝元/福島正則/黒田長政/徳川秀忠

●第二章 江戸時代から消える偉人たち
益田時貞/調所広郷/徳川斉昭/島津斉彬/緒方洪庵/阿部正弘/島津久光/吉田松陰/藤田東湖/近藤勇/高杉晋作/坂本龍馬/中岡慎太郎/桂小五郎/西郷隆盛

●第三章 近・現代から消える偉人たち
豊田佐吉/ウィリアム・スミス・クラーク/新渡戸稲造/石川啄木/ウラジーミル・レーニン/高橋是清/野口英世/松岡洋右

●第四章 古代・中世から消える偉人たち
相沢忠洋/蘇我馬子/楠木正成/新田義貞

気が狂ったか文科省。まあ、驚きで目ん玉が飛び出そうになったことを思い出すが、文科省を含め、この抹殺に関わった大学教授の日本の歴史への悪意を感じないわけにはいかなかった。

歴史小説を読んでも面白さが半減するではないか。

今般の教科書検定だが、歴史教科書で400以上を指摘され、一発不合格になった自由社の「新しい歴史教科書」の件も全くその流れだ。指摘事項をいくつか見たが何が問題なのか不明であった。
返って、ジイの頭では指摘事項が理解できなかった。

神話なども神話であっていいのだが、ことさら事実でないことを理由に、古事記や日本書紀の価値を貶めようとする人種がいる。

かつては日教組の力が強く、「従軍慰安婦」や「南京虐殺」など荒唐無稽な数字が素通りしてまさしく自虐史観の見本のような教科書がまかり通っていたが、今、まさに形を変え自国の歴史を抹殺するかのような動きに特別な注意が必要である。

憲法で言えば、天皇はただの「公務員」などと述べた東大の宮澤 俊義憲法学者の流れをくむ弁護士が今も弁護士会を牛耳っている。
今回都知事選に出る予定の日本弁護士連合会元会長「宇都宮 健児」氏は、日韓で問題の「慰安婦や徴用工問題」を積極的に共産党と一緒に日本に謝罪を求めた左翼人間である。

弁護士会しかり、教育界はまだまだ安心できない。
左翼勢力が強い影響力を持っているのである。

韓国で相次いで発刊された「反日種族主義」「反日への最後通告」という今までのフェイクストーリーを韓国人自らが告発してくれた本だが、日本国内で大きな力とはなり得ていない。マスコミ関係、TVなどで大きく話題にすることはなかった。

週刊文春や週刊新潮も東出昌大や渡部 建のスキャンダルは何週にも渡って特集するが、この日本にとって嬉しい「歴史の特ダネ」を大きく報道することはなかった。

もし、日本がフェイクニュースを流して、韓国・中国から批判を受けるなどしたら、蜂の巣をつっつくような騒ぎで、テレビは連日ワイドショーで大賑わいとなることだろう。

左翼人よ安心するがよい。
自虐史観はしっかり残っている。
これが日本の現実である。

日本人でありながら何故か日本を愛せない人種が多いこの日本。
ジイは死ぬまでこの不可解に悩むことだろう。

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Posted by 秀木石