河野防衛大臣
Vol.1-9.2-232 河野防衛大臣
2020.09.2
8月4日のことだった。
河野防衛大臣の記者会見で、東京新聞の上野記者の質問に答えたやりとり。ニュース番組やネットで話題になったので記憶に残っておられる方多いだろうと思う。
質問のテーマは「相手領域での弾道ミサイルなどの阻止」を盛り込んだ自民党提言についてだった。
上野記者:
「ミサイル阻止能力等を検討する場合、周辺国からの理解というのは重要になってくる。現状では中国や韓国といった国から十分に理解を得られる状況ではないのではないか」
河野大臣:
「すみません。周辺国ってどこのことですか」
上野記者:
「主に中国や韓国になります」
河野大臣:
「中国がミサイルを増強している時に、なぜその了解がいるんですか」
上野記者:
「すみません、韓国に関してはいかがですか」
河野大臣:
「何で韓国の了解が必要なんですか。我が国の領土を防衛するのに」
この記者の頭の中を覗いてみたい気がした。
<この会見のやりとりについてネットの反応である>
M氏:河野大臣 素晴らしい。
S氏:東京新聞黙らないでなんか言えよ、どこの国で生まれ育ってんだよ
I氏: 東京新聞といい朝日新聞、毎日新聞といい、本当に反日スパイ新聞だよなあ
W氏:記者のレベル低すぎでしょう。 どちらのお国の方なんでしょうね
S氏:自分の子供や恋人が強盗殺人犯によって今まさにナイフで刺されようとしていたら、この東京新聞の記者は「理解を得るまで何もするな」って言うんですかね? 殺人ほう助、国賊ですよ!(怒) 東京新聞は今後一切買わない読まない。
G氏:東京新聞の記者がヤバイのではなく、 ヤバイ奴しか東京新聞の記者になれない。
東京新聞に限らず、朝日、毎日新聞などは同類項として同じ考えをもっている。ネット反応と同じく、どこの国の新聞かと問いたい。
この3紙は、イージス・アショアがブースター落下問題を理由として白紙となった時、代替案の中で「敵基地攻撃能力」が検討された時もまったく同じ反応を示した。
このやりとりを見てもそうだが、大体において河野防衛大臣の答弁は歯切れがいい。国会の答弁を何度か見たが、堂々として見ていて気持ちがいい。
かつて、河野洋平という大臣がいた。河野一郎を父に持つ血統書付の政治家一族だが、従軍慰安婦について悪名高い「河野談話」なるものを出し、売国奴の名を自らに冠した人間である。ジイは名前を聞くだけでも嫌悪感をいだくが、その河野洋平の長男ということで、正直、最初は疑心暗鬼で見ていた。
しかし、外務大臣、防衛大臣をこなす中で毅然としかつ落ち着いた対応に最近は将来の総理候補として頭角を現すのではないかと期待を抱くようになっていた。
案の定、今回の安倍首相辞任後の首相候補に名乗りを上げた。
今回は、菅官房長官に落ち着きそうな気配に立候補を取りやめるようだが、将来の候補として、小泉進次郎氏や茂木敏充氏などは三羽烏として将来の日本を担いそうな気がする。彼らは皆、英語を使える政治家だ。
河野氏は今回のグアムでのエスパー米国防長官との会談も通訳なしでの会談も行っている。今後は秘密裡での交渉も十分こなせると期待した。
ところが、その河野大臣、気になる記事があった。
河野氏は23日のインターネット番組で、女系天皇について、男系維持が望ましいと断った上だが、
「(現行の皇室典範では)結婚すると女性は皇室から外れるわけだが、とにかく女性も皇室に残す」と提唱。「男の子がいなくなった時にはしょうがないから、愛子さまから順番に女性の皇室のお子さまを天皇にすることを考えるのが一つだ」と踏み込んだのだ。
25日の記者会見で真意を問われると、「男系維持にはかなりのリスクがあると言わざるを得ない」と述べ、国民的議論を急ぐよう訴えたということは、完全な女系天皇は河野氏の持論ようだ。
自民党保守系議員でつくる「日本の尊厳と国益を護る会」は、男系とは何かをしっかり勉強すべきだ。その上での信念なら首相候補として支持できないと警告したという。
う~ん、馬脚を現したか河野太郎殿。とまでは言いたくないが、今の若者、留学し英語だけはしっかり身につけるが肝心の日本の歴史、伝統文化が抜け落ちているのが気になる。
世の流れだけでは済まされない。日本の将来が未来がかかっている。
日本という国を本当に勉強していただきたい。皇室問題を、ただ古臭い、あるいは合理で考えるなら大間違いだ。
今の若者も、500年も経てば古臭い歴史の中になるのだ。それがすべて古いと切り捨てられると言うなら、今、命をかけて日本の歴史をつくっている人間(河野大臣、小泉大臣、茂木大臣)に対し失礼きわまりないでないか。
特に皇室問題に関しては、何故、男系で紡いてきたか。何故、世界は日本の皇室に尊敬と羨望の眼差しを向けるのか、じっくり考えたほうが良い。
将来有望な三羽烏の一人、河野太郎殿。あえて苦言を呈したい。