意思薄弱な日本の危機管理

日本,雑記

Vol.1-10.21-281   意思薄弱な日本の危機管理
2020.10.21

コロナ禍の中、各国はワクチンの開発にしのぎを削っている。その苦労を横取りしようという輩が活発に動いている。英国、米国、カナダはロシアに関係ある組織からのサイバー攻撃をうけた。

日本も複数の製薬会社や研究機関へのサイバー攻撃があったと明かした。新型コロナに関係する内容の電子ファイルにコンピューターウイルスを忍ばせてメールを送りつける手法のようだが、日本の場合は中国のハッカー集団らしい。

これらの情報はすべてアメリカのセキュリティ会社からの情報である。

つい最近問題になったのが大学の技術管理の杜撰さである。先端技術のセキュリティ管理がどうも徹底されてないようだ。

日本学術会議が「科学者は軍事研究を行わない」と能天気なことを言っている足元で、軍事転用可能な技術が野放しなのである。

特に中国などは「軍民融合」を掲げている、留学生が日本の技術をいかにして持ち出そうかと日々頭を捻っていることなど全く考えないのだろうか。多くの大学が、軍事転用可能な技術の流出阻止に必要な手立てを講じていないのが不思議である。

特に中国は研究資金などをエサに大学からの情報収集を図ろうとしている。それに加えて海外研究者を破格の条件で雇う「千人計画」を打ち出して手段を選ばず先端技術の獲得に狙いを定めている。

そんなことを知ってか知らずかもっとも危ない相手との協力である。まさか日本からの申し出とは思えない。先方からの誘いにのったのであろう。
①韓国と:平成26年11月13日、世宗大学(韓国・ソウル)において、大西隆日本学術会議会長とパク・ソンヒョン韓国科学技術アカデミー会長との間で、両機関における科学協力の促進を図ることを目的とした覚書が締結。

②中国と:平成27年9月7日、中国科学技術協会(中国・北京)において、大西隆日本学術会議会長と韓啓徳中国科学技術協会会長との間で、両機関における協力の促進を図ることを目的とした覚書が締結。

中国や韓国とは協力するが、日本の軍事研究には協力しないという日本学術会議、名前を変え「世界学術会議」として完全独立したほうがいい。しかし危なくて放ってもおけない、困ったもんだ。

米欧と日本の大学が協力して研究するなら考えられるが、よりによって中国とは恐れ入る。しかし米欧は日本のセキュリティ管理の甘さでは情報流出を懸念して敬遠されるのがオチだ

日本の脇の甘さは情報や技術だけではない。
以前から指摘されているように、全国の土地、離島、水資源、特にコロナ禍で経営難に陥った旅館などが買いあさられている。これも中国、韓国などが主であるが、日本の不動産への投資という側面もあるが、いざという時に土地、水資源が押さえられていることは恐怖である。水にはある種の怖さがある。

日本のセキュリティの脆弱さは先進国の中で突出しいる。
「特定秘密保護法」が成立したのはまだ5年前だ。その時も野党は声を大にして反対した。日本防衛意識においてこの希薄さは国政政党として考えられない。

国家を守ることに全く無関心な野党、今月26日から臨時国会が始まるが、国家の安全をそっちのけでの質問が目に浮かぶ、
①日本学術会議6人の任命拒否の理由
②モリ・カケ・桜
③コロナ対応の批判
程度のことだろう。一度でもいいから成熟した野党として「日本学術会議の中国との関係」「尖閣諸島の防衛問題」「中国の人権弾圧」「韓国の徴用工不法裁判」「香港弾圧」などの対応を追求してみたらどうだ。

国から高い活動費をもらって国家を守ろうとしない野党など有害ゴミだ。返って日本を危険に晒す。現在の政治状況を今風に言えば “ 野党禍 ” と言っても過言ではない。

野党と協力関係にある日本学術会議も同じだ。
「日本学術会議」が生き残る道があるとすれば、日本政府に『国家としての完璧なセキュリティ対策』を学者のメンツにかけ問題提起することだろう。

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Posted by 秀木石