宇宙に生きる “ はやぶさ2 ”

日本 雑記

Vol.1-12.7-328   宇宙に生きる “ はやぶさ2 ”
2020.12.7

はやぶさ2は、地球から約3億4000万キロ離れた小惑星 「リュウグウ」への着陸およびサンプルリターンが計画して打ち上げられたのが、2014年12月3日13時22分。いまから6年前である。

飛行距離は50億キロにも及ぶ。そうか、もう6年も経つのかという感慨が胸を打つ。
もちろんJAXAの研究者の方たちは6年間毎日 “はやぶさ2” と共にあったのであろうが、私たちはたま入る情報に「あっそうだ」と宇宙時間を飛び続ける“はやぶさ2”に思いを馳せるのみで、日頃は忘れている。

その“はやぶさ2”の帰還である。胸おどるのは当然である。

12月6日午前2時半ごろ、大気圏に突入し帰還すると言うニュースが入った。
一気に“はやぶさ2”に全国民の熱い目が注がれた。たとえ宇宙ファンでなくても想像力を超えた吸引力に惹きつけられる。とんでもない暗黒の宇宙を6年も旅して戻ってくるのである。

この広大な宇宙を6年も旅して、この小さな地球を見失わずよく帰ってこられるものだと思う。遠い旅から我が子の帰りを待つ。機械だからこそ万人が共通の思いを抱いても不思議はない。

相模原市内のパブリックビューイングには多くの地域住民が帰還を見届けようとしていた。

第一関門は大気圏突入時の角度である。ほんの数度の違いでカプセルは燃え尽きてしまう。刻々と入る情報にJAXA職員はもとより、全国民が固唾をのんで見守った。

探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルは6日午前2時半頃、オーストラリア上空の大気圏に突入し、流れ星のように光る「火球」として観測された瞬間JAXA内に大きな拍手が沸き起こった。

朝の2時半である。満員のパブリック・ビューイングで見守った市民は赤い光を見た瞬間、本来なら大歓声が沸き起こるところだが、大きな拍手の大歓声である。

中で見守っていた一人の女性は目にハンカチを当てた。物言わない機械である。しかしそこには日本人特有の物にも愛情をかける優しさである。“はやぶさ2”はそれにふさわしい仕事ぶりであった。

それにしても宇宙という不思議と、現実に目にする大気圏突入したカプセルが火の玉のように一直線に流れるような姿を目にした時。バーチャルではない不思議な迫力に圧倒された。リアルとは演出など不要であることを証明した一瞬である。

本当に凄いことだ。
それにしても、「はやぶさ2」はカプセルを放出後、休む間もなく地球を離れ、次のミッション小惑星「1998KY26」に11年かけて向かう予定だという、何というタフな男だ。ちょっと地球に寄って一服してから行けば、と思うがそうはいかなかった。

6年前に打ち上げられた “ はやぶさ2 ” 、時速41,760 km/hで走り続けて4年後ににリュウグウに到着。その後、1年以上リュウグウを調査し2度の着陸で岩石を採取した。その後、昨年11月にリュウグウを離れ1年以上かけて地球へと戻ってきた。

はたしてどんなサンプルを持って帰ってきたのだろう。原始の地球に、生命に必要な物質や水がどのように・・・?そんな解明への一歩となるのだろうか。興味はつきない。

◆この長い旅で達成された世界初が7つもある
• 小型探査ロボットによる小天体表面の移動探査
• 複数の探査ロボットの小天体上への投下・展開
• 天体着陸精度 60 cm の実現
• 人工クレーターの作成とその過程・前後の詳細観測
• 同一天体2地点への着陸
• 地球圏外の天体の地下物質へのアクセス
• 最小・複数の小天体周回人工衛星の実現

ジイに内容はよくわからないが、あっ晴れだ。

コロナカ禍で沈んだ空気に一瞬でも明るくしてくれた “ はやぶさ2 ” 、カプセルは8日にも日本に到着する。大きな拍手で迎えられることだろう。

褒めても、褒めすぎることはない。ただただ敬服するのみだ。