習近平ボイコット
Vol.3.01.22-739 習近平ボイコット
2022.01.22
外交的ボイコットならぬ、「習氏ボイコット」とはセンセーショナルな表題である。
石さん、ほんまでっか?と、つい突っ込みを入れたくなるような “ キャッチ ” である。
20日の産経新聞、評論家・石平氏の連載コラム『石平のChina Watch』に掲載された内容は、信じられないような、信じたいような、真実であれば今後の成り行き如何ではかなりの危険をはらんでいる。
先ずは、その内容である。
昨年12月末、中国共産党中央規律検査委員会は公式サイトで、さる1年間の仕事を総括する報告書を公表した。
その、中身だが、党幹部の不正・腐敗摘発における「成績」をさまざまな数字を挙げて報告されているのだが、それとは別に、『重要業績』というのがあって2021.1月~10月末までの10か月間で「党と政府の幹部が習近平総書記の重要指示の執行・貫徹に力をいれていない」という問題案件を247,000件も発見し矯正した。というのである。
石氏がいうには、この「(習近平の)指示に対して力を入れていない」というのは、実際に判断するのは非常に難しいとし、明らかに分かったものだけで247,000件あったということで、実態ははるかに多いというのである。
つまり今、中国共産党幹部の中で、習氏の指示に「面従腹背」の態度で対処し、「不協力」という形での「習氏ボイコット」が広がっているというのだ。
ジイなどは、ほんとかな?と疑問を抱くが、石平氏曰く、この数年間の習氏の内政と外交ともに「失政、失策の連続で支離滅裂で愚かさの極み」で、幹部がもうついていけないということのようだ。
その一例だが、
1、強行一辺倒の外交は中国の孤立化を招き、中国の包囲網の形成を促した。
2、「誰もが大学に入ることを目指す」教育の観念を変えようと “ 鶴の一声 ” で1000万人雇用の学習塾産業を潰した愚策
3、昨年末から年始にかけ、「ゼロコロナ政策」が強行された結果、約1300万人の7大都市・西安は少人数の感染例で都市全体がロックダウンされ、大混乱に陥った。
やることなすことすべて裏目。習氏の支持はもう災難の域だというのだ。
共産党の幹部たちも、習氏の「重要指示」に対して面従腹背の不協力姿勢をとる以外にない。というのが実態だという。
今年の秋に総書記「2年10期」の慣例を破って、続投を目指しているが、そうならば悲劇へ一直線、中国の未来は破滅しかない。と石氏はみている。
今までの習氏の足取りをみていると、毛主席のように「皇帝」並みの終身独裁者を目指しているのは明らかである。猛進する中で、歯車が狂った時、己の頭の歯車も狂う可能性が多分にある。その時、対外的に暴発する可能性は否定できない。
本来回避できる “ 台湾有事 ” も習氏の失策から暴走するかもしれない。その時の備えは十分過ぎるほどしなくてはならない。
石論文は、その最悪を想定した世界への警鐘メッセージと捉えることができる。
“ 眠れる獅子 ” ならまだいいが、“ 狂った恐竜 ” となれば、その被害は極東だけに止まらない。世界を巻き込むことは間違いない。
この有事に、ロシア、北朝鮮、イランなどが中国と手を組めば第三次世界大戦勃発の可能性すらある。そうなれば地球は破滅する。
中国の良識ある幹部よ、遠い昔、日本が遣唐使を使い、命がけで学んだ “ 中国の智 ” は今いずこだ。“ 眠れる獅子 ” ならぬ “ 眠れる智 ” に目覚め、世界の “ 智の巨人 ” として生きる道に命を懸けたらどうだ。
14億の民の “ 智 ” は決して侮れない。中国が “ 智 ” に目覚めた時、最強の中国が誕生する。そんな夢こそ、14億の民が一丸となって進める最強の目標ではないか。
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