社民党が消える日
Vol.3-6.15-883 社民党が消える日
2022.06.15
これほど社民党が注目を浴びた選挙があるだろうか。
社民党・福島党首にとってはこれほどの晴れ舞台はあるまい。全国の視線を釘付けにし、華々しく終焉を飾れるとは、何ともうらやましい党首である。
くれぐれも、最後は可愛い笑顔で、国民の支援に感謝を込め、美しき緞帳を下ろされることを期待したい。
参院選間近のネットニュースの話題はもっぱら社民党に集まっている。
●社会党（社民党）よ、ご苦労さま～75年の歴史を経て消滅の危機【論座】
●社民党、存続へ崖っぷち 背水の参院選、「２％得票」焦点（JIJI.com）
●ずっと社民党に残るつもりですか？(withnews)
●社民党は消えてしまうのか(NHK政治マガジン)
と社民党消滅危機のニュースが目白押しだ。
毎日新聞によれば、
～参院選で消滅の危機 結党から77年、瀬戸際に立つ社民党のいま～
「社民党は夏の参院選に、政党の存続をかけた「背水の陣」で挑む。参院選で得票率2％以上を獲得できなければ、公職選挙法上の政党要件を満たせず、『ただの政治団体』に転落するためだ。次の国政選挙では活動に大きな制約を受けることになり、党消滅が現実味を増す。前身の旧社会党結党から77年。現存政党では共産党に次ぐ歴史を持つ社民党が、土俵際まで追い込まれている。
『社民党にとっても、私にとっても本当に正念場の選挙だ。厳しい選挙だが、国会には社民党が必要だということを広げていきたい』。夏の参院選に比例代表で出馬する福島瑞穂党首は1日の記者会見でこう強調した。
政党要件は公選法上、
①所属国会議員5人以上
②直近の衆院選か参院選で、比例代表か選挙区で2％以上を得票
のいずれかを満たす必要がある。2021年の衆院選では、沖縄2区の新人が当選したが、所属国会議員数は福島氏とこの新人の2人だけ。選挙区、比例代表ともに「2％」もクリアできなかった。そのため、夏の参院選が「正念場」となる。
政党要件維持へ望みを懸けるのが「得票率２％以上」の確保だ。先の衆院選では1.77％にとどまっており、党幹部は「何としても参院選で２％を獲得しないと後がない」と悲痛な声を上げる。要件を失うと、衆院選で小選挙区と比例代表の重複立候補ができなくなったり、選挙区で出馬しても政見放送を流せなかったりするなど、制約を受ける。
党首選には夏の参院選で改選を迎える福島氏が立候補する意向。他に出馬の動きはなく、無投票で再選される可能性が高い。福島氏は護憲や格差是正などをアピールし支持を広げたい考えだが、野党内で埋没気味だ。党関係者は「党首に捨て身で戦う姿勢を示してほしい」と声を落とした。
まさしく “ 悲痛の叫び ” だ。なぜこうなったのか、土井たか子氏がいた頃が最後の花火。その後は時代錯誤に国民はあきれ返った。
社民党の主張である。
１、自衛隊は現状、明らかに違憲状態にある。自衛隊は縮小を図り、国境警備・災害救助・国際今協力・などの任務別組織に改編・解消して非武装の日本を目指す
２、国連憲章や憲法9条を指針とし、自衛隊の縮小、在日米軍基地の縮小・撤去
4、男女平等、ジェンダーフリーなど両性平等社会の実現
5、無防備地域宣言運動に賛成
6、普天間基地移設問題では、国外または沖縄県外への全面移転を主張。
7、消費税は向こう3年間ゼロ
7、TPP(環太平洋パートナーシップ協定）への参加に反対
８、「原発ゼロ」と「脱原発社会」の実現
９、選択的夫婦別姓制度導入を推進
10、同性婚の合法化に賛成
2010の参院選において、日本社会党時代から在籍している国会議員は全員姿を消した。
●2021年7月1日にに行われた中国共産党建党100周年にて社民党は福島代表名義で「中国共産党が、習近平氏による新時代の中国の特色ある社会主義思想の指導の下、中華民族の偉大な復興を実現する道を、引き続き突き進まれることをお祈りする」との祝辞を発表した。
●北朝鮮とは、日本社会党時代から長きに渡り引き続き良好な関係を保っていたが拉致発覚後は表面上慎重姿勢を示したが、一部の地方組織では、北朝鮮と引き続き関係を保っているところもある
●拉致事件についても当初は「でっち上げ」と称し、北朝鮮を擁護。
●ウクライナ侵略に対しても、機関紙の社会新報オンライン版にロシア支持とも受け取れる記事を掲載し批判を浴びる。
為すことすべて日本が生きる道とは反対の路線を走り続けた。
これでは国民の支持を得られるはずがない。ここまで、日本が嫌いなら、ロシアでも、北朝鮮でも、中国・韓国等々、党首が愛してやまない国がたくさんある。
日本で嫌われるくらいなら、愛する韓国、北朝鮮に国籍を移し “ 拍手喝采 ” の政治家人生を送られることをお勧めしたい。
日本においての活動はコロナウイルス以上に悪弊、弊害でしかない。
参議院選挙で “ 消毒殺菌 ” される前に “ 日出る処より、日没する処の天子に ” なられることを改めてお勧めする。
～めでたし、めでたし～ 静かに幕を降ろされることを心より祈りたい。
