人間として
Vol.2-23-40 人間として
2020.02.23
「2月10日深夜3時、12歳の女児が助けを求めて児童相談所に駆け込んだ」
これでもう緊急事態である。
児童相談所の職員でなくても、普通の人間の心を持っていれば、まず部屋に招き入れ、事情を聴くが早いかまず抱きしめて落ち着かせてあげることでしょう。
ましてや「児童相談所」である、この場面こそ、愛情と高い使命感を持って対応すべき緊急事態なのである。
あろうことか、インターフォン越しに追い返したという信じがたいことが起きた。
このこと自体が事件である。
児童相談員としての資質を問う以前の問題で、人間としての資質を欠いている。
<児童相談所>に掲げられているキャッチフレーズは
*小さな命を守るために
・・・・・・・(命にも大小あるとはこれいかに、、、)
*話してみようあなたの心配
・・・・・・・(話したら、心配事がまた増えて、、、)
*ひとりで悩まず
・・・・・・・(悩み聞き、くれた言葉にまた悩み、、、)
*「あなた」からの連絡が、子どもを虐待から守るための大きな一歩となります。
・・・・・(連絡の仕方が悪いと断られ、、、)
*虐待かと思ったら189(いちはやく)番へ
・・・・・(いちはやく、110番へとうながされ、、、)
心、言葉に宿らずだ。
「キャッチフレーズを!考えるために徹夜した。相談、なるべく警察に!」・・・ジイ作
この6年生12歳の女児はまだ行動力があった。
しかし、4年生10歳の心愛ちゃんは最も身近にいた先生に相談したのだ。
「お父さんにぼう力をうけています。・・・先生、どうにかなりませんか。」
こんな命の叫びを先生であらずとも、人間として受けとめられないということが信じられない。
人間の仮面を被った、「心腐敗人面動物」としか言いようのない人間だろう。
よりもよって心愛ちゃんが最も恐れる父親にそのアンケートを渡すという、信じられないような行為に及ぶに至っては。言葉がない、間違いなく共犯者である。
ジイは「人間として」心愛ちゃんに謝りたい。悔しくて、悔しくて、悲しくて、自分が何もしてやれなかった悔しさが今もある。
今度生まれ変わったら、ジイは小学校の先生になることにした。
心愛ちゃんの担任になって、ジイはできるかぎり人間としての愛情をかけてあげたいと思う。
ジイもそう遠くはない先に天国(地獄はないと思うけど)に行けると思う。そうしたら必ず心愛ちゃんを訪ねようと思う。
まずは謝りたい。人間の代表として「人間が人間でなかったことを詫びたい」と思う。
今までできなかった話をいっぱい聞きたい。
友達のこと、遊びのこと、楽しかったこと、将来の夢も聞かせてほしい。
生まれ変わってからの話もいい、ジイは先生になる。
そうだ、生まれ変わった先の話も重要だ。
ジイはもうちょっと長生きして、楽しい話をいっぱい仕入れてから天国に行くとしよう。